19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/03(日) 20:54:01.23 ID:NzZfbvjxo
救護所
意識を無くした私が次に目を覚ましたのは見慣れないテントの中だった。
突然倒れた私を誰かが運んでくれたのかな……はっ!そうだ、みんなは!?
紬「気がついた?唯ちゃん」
唯「あっ……ムギちゃん、私……」
紬「唯ちゃんがいなくなったって聞いてね、みんなで手分けして探してたの。それでね、もしかしてって思ってここに来てみたら唯ちゃんが運び込まれてて寝てたから……」
唯「そっかぁー」
紬「他のみんなにも電話したからすぐに来てくれると思うわ」
それからしばらくしない内にみんなやってきた。
みんな一様に心配そうな表情をしていた、そりゃそうだよね。
憂「お姉ちゃん……大丈夫?」
唯「憂、みんな……ごめんね、せっかくのお祭りだったのに」
紬「いいのよ、唯ちゃんが無事だったのならそれで、ね」
澪「とにかく大事にならなくてよかったよ……」
律「そうだな……とにかくあんまり無理はするなよ唯。お前に何かあったら一番悲しむのは憂ちゃんなんだからさ」
唯「うん……」
憂「ねえお姉ちゃん」
唯「何?憂」
憂「お姉ちゃんはいなくなったりしないよね?いなくならないよね?」
唯「え?」
憂「私、もう嫌だよ……ヒック……ごれ以上……大事な人を……うぅっ……亡ぐずなんで、絶対嫌だよぉ……グスッ」
今まで私の前では気丈に振舞い続けていた憂が、今目の前で涙を流している。
きっと今の私のこの姿と1年前のあずにゃんの姿がダブって見えたのかも。
さっき「笑顔でいて欲しい」なんて願ったのに私のミスでいきなり泣かせちゃった……お姉ちゃん失格かなぁ、私
唯「いなくならないよ絶対に。ごめん、ごめんね憂」
私は憂を自分の方へ抱き寄せそっと頭を撫でた、とにかく憂を安心させたかったから。
その甲斐あってか、さっきまで目に見える程だった憂の全身の震えは収まり、何とか落ち着きを取り戻したようだ。
憂「グスッ……そう、だよね……私こそ……変なこと、聞いちゃったね……ヒック」
唯「はぁ……何で私こんな身体になっちゃったんだろ」
律(唯の奴、高校時代の頃とは別人のようになってる……どうしても考えがネガティブ方向に向かうようになってるな……)
紬(こんな時、梓ちゃんがいてくれてたら……ううん、ダメダメ!生きてる私達がちゃんと唯ちゃんを支えてあげていかなきゃ)
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