過去ログ - 梓「いま、会いにいきます」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:54:47.09 ID:NzZfbvjxo
 その夜、私は部屋でビデオを見ていた。
 高校生の頃からつい1年前までの間撮った思い出のビデオ映像を毎晩寝る前に見るのが日課になっている。

梓『唯先輩、憂、何を探しているんですか?』

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:55:13.13 ID:NzZfbvjxo
 ビデオを見終わった私の耳にふと音が聞こえてくる。
 窓の外と屋根の上からだ。
 まさかと思って窓から外を見ると雨が降り出していた。
 
唯「いよいよ梅雨入り、かぁ……」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:55:46.60 ID:NzZfbvjxo

 翌日

 この日は日曜日の休日、昨夜から降り始めた雨は今もまだ降り続いている。
 そんな中、私と憂は2人で裏山の神社へ行くことにした。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:56:44.86 ID:NzZfbvjxo
憂「お姉ちゃん、どうしたの?」

唯「あ、うん、何でもないよ」

憂「それなら別にいいけど……」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:57:34.76 ID:NzZfbvjxo
 憂が指し示した方向を見た私は我が目を疑って、まるで一瞬時間が停止したような衝撃を受ける。
 
 扉の前に付いている5段程度の小さい階段、そこにいつの間に現れたのか1人の女の子が体育座りで座っていた。
 赤いキャミソール、白いスカート……そして特徴的な長い黒髪のツインテール……間違いないよ、忘れる筈がないその見慣れた姿。
 
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:58:09.97 ID:NzZfbvjxo
梓「あなた達……誰?」

唯憂「え……?」

憂「あ、梓ちゃん、何言ってるの?」
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:58:56.77 ID:NzZfbvjxo
 ――自宅

 今私達姉妹はあずにゃんを連れて私の家へ戻ってきている。

唯「本当に何も覚えてないの?」
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:59:50.21 ID:NzZfbvjxo

 私は部屋の隅の壁に立てかけてある2つのギターを指さす。
 1つはいつも私が使ってるギー太……といっても最近ワケあって触ってないんだけどね。
 もう1つの赤いギター、それはあずにゃんの形見のギターであるむったんだ。
 
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 21:00:45.03 ID:NzZfbvjxo
唯「うっ……そ、それは」

梓「どうしました?」

唯「……まあいっか、どうせ言わなきゃいけないんだし。えっとね、私とあずに……梓ちゃんはその――」
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 21:02:18.23 ID:NzZfbvjxo
 私は憂に促されて隣の部屋に連れてこられ憂の手によってドアがしっかりと閉められる。
 きっとあずにゃんに聞かれたくない話なんだろう、憂が何を言いたいのかは私にも大体わかる。
 
憂「お姉ちゃん、これからの事なんだけどね。梓ちゃんの事、他の人達にはどう報告するの?」

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 21:04:10.99 ID:NzZfbvjxo
梓(壁にいっぱい写真が飾ってあるけど……どれも私が写ってる。やっぱり私はあの人達の知り合いなんだ)

梓「あ……鏡台の上に指輪……さっき唯さんが付けてたのと同じ物だ」

梓「ちょっと付けてみようかな」
以下略



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