5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:45:01.43 ID:NzZfbvjxo
―― 話は1年前の6月、私が25歳の時に遡る
ここは桜ヶ丘郊外にある墓地。
その中にあるまだ真新しいお墓の前、線香の香りの漂う中、私は憂と軽音部のみんなと手をあわせて拝んでいた。
墓石には「中野家」と書かれている。
律「さて……そろそろ行こうか」
澪「そうだな」
お墓参りも終わりみんな帰る準備をしていたけど私達姉妹は帰るそぶりも見せずただその場に座り込んでじっとお墓を見つめていた。
澪「梓が亡くなってからもう1年か……」
律「長かったよなこの1年、色々ありすぎてさ……」
紬「大丈夫なのかしら唯ちゃんと憂ちゃんは……2人共あんなんだし」
澪「それでも1年前のあの頃に比べたら大分立ち直れてきているようだけど……やっぱりまだ辛いんだろうな」
律「突然だったもんな、無理もないって。私だって未だに信じられないし」
私が19歳の時に私とあずにゃんは本格的に恋人関係になった。
そしてあずにゃんが大学を卒業したのを契機に私達2人は安い一軒家を借りて一緒に生活を始める。
だけど今から1年前のある日、あずにゃんは急な病で突然倒れて病院に運ばれてしまう。
一時は意識を取り戻したものの、それから2日後……容態が急変しあずにゃんは私達に見守られながら静かに息を引き取った。
それはあまりに突然の出来事で私は勿論、他のみんなも現実を受け入れるなんて到底できるものじゃなかった。
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