過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[saga sage]
2012/03/12(月) 11:22:01.21 ID:dMQ/yZRr0
さだのり「…あぁ…?」
ぐいっと体を起こすと、まず視界の中には見慣れない天井が飛び込んできた
自分がそのままそれに押しつぶされるのではないか、ということを考えてしまう
さだのり「…舞子の家か」
舞子「…おはよう、さだのり」
さだのり「…」
いつの間にか、ベッドの横には舞子が座っていた
さだのり「なんだよ」
舞子「…あなたにもご飯を、と思って…食べられそう?」
さだのり「…いらねぇよ、熱も多分下がった」
舞子「…本当に?」
すっと差し延べられた白い手
さだのり「…なんだよ」
舞子「頭に当てないと、熱分からないでしょ」
さだのり「…やめろよ、馴れ馴れしくすんな」
舞子「…ねぇ、やっぱりあなた変よ」
さだのり「…何が」
舞子「…冷たくなったわ」
さだのり「…自分の昔の女が他の男と結婚してて…しかも、その男が自分の幼馴染だ、気分がいいわけねぇだろ」
舞子「…それは…」
さだのり「…悪い、全部俺の身から出た錆だな」
自嘲の笑みを浮かべたさだのりがゆっくり体をベッドの外に出す
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