過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[saga sage]
2012/03/12(月) 16:02:35.60 ID:dMQ/yZRr0
「お、おい!!そこの君たち、何をしている!!」
突然、二人の体がライトで照らされた
「ぐ、軍のヤツだ!!」
素早く少年が踵を返す
さだのり「いいのかよ、俺にはそいつが刺さってないぞ」
「今度会ったら殺すからな、この人殺し!!」
そんな捨て文句を叫びながら少年は逃げていく
「だ、大丈夫ですか…ってさだのりさん!?」
さだのり「…お前も俺を知ってるのか」
「はい、軍の中であなたを知らない者はいませんよ!!歴戦の勇者、国を救った騎士、あなたのことは誰しもが尊敬しています!!」
さだのり「あぁそう」
「お、お怪我は…」
さだのり「別に」
掌がズキズキと痛む
だが、それ以上に何かが痛みを訴えている
「…この辺りはまだ治安が安定していなくて…強盗、強姦…下手すれば殺人だって起きる場所です」
さだのり「…人間の心に暗闇がある限り、罪は消えない…」
「…あ、あの」
さだのり「なんだ」
「…自分の家族は、本来ならあなたが活躍したクーデターで死んでいるはずでした」
さだのり「…」
「ですが、あなたが我々を勝利に導いてくれた、おかげで両親とも無事でしたし…それに自分は大切な者を守ることが出来ました、ありがとうございます」
さだのり「そうかい、なら手を離すなよ」
「…はい?」
さだのり「…なんでもねぇ、ベッケンバウアーのジジイによろしくな」
「あ、はい…」
さだのり(…見てみろよ、結局俺はその程度だ)
さだのり(守りたかったものを手放して…誰かの幸せを奪って、誰かの幸せを守って…)
さだのり(とことん幸せなんて物に振り回されやがる)
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