過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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620: ◆G2uuPnv9Q.[saga sage]
2012/04/30(月) 13:39:23.26 ID:/qCYV4mr0
「避けた!!まぁた避けた!!」

鈍い衝撃に、腹を蹴られたのだとさだのりは気づいた

さだのり(こいつ、いつの間に蹴りやがった…)

「あぁいってぇ…ちくしょう、頭打ったなぁ」

後頭部を摩りながら、男が立ち上がる

細い体のくせに、蹴りの破壊力はさだのりが今まで味わった誰のものよりも上だった

さだのり(…こいつ)

「…いいね、最初から手加減なしだ、相手の実力を確かめる、なんてことはしない」

さだのり「当たり前だ、どんな実力のある相手でも首を切り落とせば死ぬんだからよ」

「そうだなぁ、極論だ、それも非常に合理的な」

さだのり「しかし焦った、2000人相手にした時よりも今のほうが死ってのが現実味を帯びてるぜ」

腹の鈍い痛み、首に微かに残る鎖の冷たさ

それが、死神の傷痕に思える

さだのり「…てめぇ、本当に人間か?」

「さぁ、ただ人からは悪魔、って呼ばれてたなぁ」

さだのり「…一つ訊きたいが」

時間を稼ぐためではない、ただこの男に興味があった

さだのりは正義の味方ではない、優しさは持っているし、本当に守りたい人もいる

だが、破壊というものの楽しさを知ってもいる

さだのり「なんでお前は人を殺すんだ」

「お前はなんでだよ」

さだのり「殺すしかないから、かな…他の選択肢選んでる時間があるなら殺す」

「随分シンプル、そして素敵な答えだ」

素晴らしい、と男が手を叩く

しかし隙はない、飛び込んで攻撃すればさだのりの首が落ちるだろう





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