過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/05/17(木) 16:39:14.65 ID:+3z2ARSz0
「…」
冷めた目で、男が手榴弾を両断する
ボトリ、という音がして金属片が地面へと落ちる
さだのり「おぉぉぉぉぉ!!!!」
体を丸め、さだのりが男の懐へ飛び込む
「ナメてんじゃねぇよ!!」
男の膝が、さだのりの鼻を砕こうとする
さだのり(…今だ…!)
男は、地面から片足を上げている
体は不安定だ、たとえどれほどの筋力を持っていたとしても
さだのり「邪火流!!!」
「!」
邪火流「任せろ!」
邪火流が手を前にかざした
そこに握られているのは剣ではない
拳銃だ
「なん…」
さだのりは男の膝を素早く避け、上げられた足をがっしりと掴む
「放せ!」
さだのり「チェックってやつだ、これでスリーダウン!!」
パン、という音がする
銃弾は、男の眉間へと向かう
(ちっ…!)
無理に体を立て直すのは不可能、そう判断した男は敢えてそのまま後ろへと倒れる
さだのり諸共、地面へと転がった形になる
(…ざまぁみろ、これで俺の勝ちだ)
さだのりは倒れた衝撃で顔を男の膝に打ち付けてしまったようだ
一瞬、その一瞬の隙で構わない
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