過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/05/24(木) 20:52:05.13 ID:Ee9ZYm790
夏美「…」
目の前にいる少女は誰なのだろうか
分かっている、彼女は赤の他人などではない
舞子よりも彼の血が濃い人間だ
邪火流よりも、弱い人間だ
そしてさだのりよりも、優しい人間なのだ
さだのり「…夏美」
さだのりが夏美の足元を見つめる
彼女の靴は、お世辞にも長く歩くには向いていると言えない
さだのり「…足、マメができるかもしれないぞ」
夏美「!!」
さだのり「暑くて喉が渇くだろう、汗だってひどいはずだ」
さだのり「…それでも俺に、着いてきたいのか」
夏美「うん!!」
さだのり「…俺を守りたいのか」
夏美「うん!!」
彼女の笑みは、死んでいった友達と同じような、純粋な笑みだ
さだのり「…仕方ないな」
邪火流「!!さ、さだのり…」
舞子「あなた…」
さだのり「…邪火流、舞子、夏美を借りるぞ」
さだのりが夏美の体を抱き上げ、優しく地面に下す
さだのり「…命に代えても守ってみせる、だから安心しろ」
邪火流「…あぁ、無事にな」
さだのり「あぁ」
ぴっ、とさだのりと夏美が同時に親指を立てる
「行ってきます」
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