過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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684: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/24(木) 20:52:05.13 ID:Ee9ZYm790
夏美「…」

目の前にいる少女は誰なのだろうか

分かっている、彼女は赤の他人などではない

舞子よりも彼の血が濃い人間だ

邪火流よりも、弱い人間だ

そしてさだのりよりも、優しい人間なのだ

さだのり「…夏美」

さだのりが夏美の足元を見つめる

彼女の靴は、お世辞にも長く歩くには向いていると言えない

さだのり「…足、マメができるかもしれないぞ」

夏美「!!」

さだのり「暑くて喉が渇くだろう、汗だってひどいはずだ」

さだのり「…それでも俺に、着いてきたいのか」

夏美「うん!!」

さだのり「…俺を守りたいのか」

夏美「うん!!」

彼女の笑みは、死んでいった友達と同じような、純粋な笑みだ

さだのり「…仕方ないな」

邪火流「!!さ、さだのり…」

舞子「あなた…」

さだのり「…邪火流、舞子、夏美を借りるぞ」

さだのりが夏美の体を抱き上げ、優しく地面に下す

さだのり「…命に代えても守ってみせる、だから安心しろ」

邪火流「…あぁ、無事にな」

さだのり「あぁ」

ぴっ、とさだのりと夏美が同時に親指を立てる


「行ってきます」





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