過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/05/24(木) 20:56:40.06 ID:Ee9ZYm790
「…看守さん、阿修羅はどうした」
「話しかける時は、敬語でと言っただろ…そこにいる」
「なーなー、阿修羅くぅん」
牢屋の中、男はゴロゴロと寝転がっている
阿修羅「…なんだ」
「いいのかぁ、行かなくて?たっくさん殺せるチャンスなのにさー」
阿修羅「・・俺が殺したいのはさだのりだけだ、わざわざ一般人を殺そうなどとは思わない」
「あっそ、つまんねーの」
阿修羅「…お前こそ、行きたくてウズウズしているようだな」
「分かる?」
阿修羅「…あぁ」
「…そうだな、あんな爆音聞かせられたら外が気になってしょうがねぇや、どんくらい死んだのか、どんくらい壊したのか」
阿修羅「…」
「そして、お前達はどうやって殺さずに解決するのか、見ものじゃねぇか」
阿修羅「…きっと考えがあるんだろ、あいつらには」
「あいつら、ねぇ…お前は入ってないわけだ」
阿修羅「あぁ」
「いいね、いいねぇ…だよな、殺さなきゃどうせ終わりはしないってのを分かってんのは偉いよ」
阿修羅「…」
「…でもまぁ、多分今回の騒動辺りなら上手く抑えられそうだな」
阿修羅「なに?」
「なんでか分かるか?さだのりがいるからさ」
男は一度だけ、鼻を鳴らしてから嬉しそうに言った
「でもな、さだのりだってすぐに分かる、自分は守るには向いてない人間だってさぁ」
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