過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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702: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/29(火) 23:32:53.87 ID:7St6LmcF0
「っ!!」

喉が干上がるような感触がする、極度の緊張で心拍も安定しない

先ほどの男は、戦車に近づいてくる

さだのり「…おい、運転手」

「なんだよ!!もうやめてくれ、こっちはただでさえ疲れて…」

さだのり「…あいつをさっきの場所まで連れて行け」

邪火流を指さし、さだのりが運転手の襟首を掴む

さだのり「分かるか、お前達が俺達を見失った路地だ、そこに連れて行け、変な真似をしたら死ぬぞ」

「ひっ…」

さだのり「…いい返事だ、脅しに対して恐怖ってのは何よりの肯定だからな」

にっと笑ってから、さだのりが邪火流を手招きする

さだのり「ちょいと不格好なタクシーだが、夏美のいる場所まで連れて行ってくれる、マンホールの中に隠し通路があって、そこに夏美や他の住人も避難している」

邪火流「よし、行こう」

邪火流が何人かの部下を呼び、戦車の上に捕まる

さだのり「…俺は一足先に本拠地へ帰っとくよ」

邪火流「それなら、回収班に敵の回収をするよう言っててくれ」

さだのり「あぁ」

頷いた彼は、舞子や瑠璃が乗っているであろう車両へと乗り込んだ


舞子「さだのり!」

さだのり「…回収班だ」

舞子「え…?」

さだのり「回収班をよこせ、敵の回収を進めろ、いいな」

舞子「な、何を言って…」

心配そうな舞子がさだのりに近づいたその時、彼の体は崩れ落ちた

舞子「!!さだのり!!!」


どこか遠くで、誰かが呼んでいるのに

さだのりは、その人に声を返すことは出来なかった

その声は

かつて愛した






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