過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/05/30(水) 17:01:46.13 ID:MwPaoUN60
幸せな時間と言うのは、どこにでも存在するものだ
こんな戦争の合間にも、ほんの一瞬だけだが、顔を覗かせる
邪火流や舞子や、瑠璃に心配されながら
そして、夏美に無理やり食事を食べさせられながら、さだのりはそんなことを考えていた
彼が守りたかったのは、この時間だった
国だとか、国民だとか、そんな大層な物ではなく
力を持って生まれたのなら、力を持って誰かのために生きてみたい
さだのり「…夏美、ニンジンも食えよ」
夏美「お、おじちゃんだって食べてない…」
さだのり「…俺はあんまり好きじゃないんだよ…」
夏美「私だって好きじゃないもん!!!」
平和、というのはもしかしたら身近な物なのではないか
世界平和、ではなく、ただの平和なら
とっくの昔に、人はその形を知っているのではないか
こんな時間がずっと続いたのなら
それは、どれほどまでに素敵な人生になるだろう
喧騒に巻き込まれることはなく、誰かと命を賭けて戦うこともない
そんな人生が
「隊長、近くの街に敵兵が現れたとの情報です!!」
邪火流「ちっ、こんな時にか…数は」
「20ほどとのことであります!!」
さだのり「これまた少ないな」
邪火流「ったく…さだのり、お前はここに残ってろ」
さだのり「いや、俺も行くよ…」
夏美「お、おじちゃん!」
さだのり「心配するな、俺は邪火流の護衛ってだけだ」
邪火流「はは、なら動かなくてもいいかもな」
さだのり「…あぁ」
そんな人生が、ずっと続くことがあれば
さだのりと邪火流が去ったのは、運命だったのかもしれない
この場所から去ったのは
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