過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/05/30(水) 17:06:59.09 ID:MwPaoUN60
「…」
男は、牢獄の中で考えていた
彼は何度も、こんな場所に入れられたことがある
殺し、強姦、強盗、そんな罪を重ねてまだ生きているのが不思議なくらいだ
「…」
それでも、彼は自分を悪人だとは思っていない
人間と言う、範疇に収まっているとさえ思っていなかった
自分はそういう物とは違った存在なのかもしれない、と
「…」
男の国の兵士が、また少人数である街を荒らしているらしい
たかだか20ほどの数で
「…」
その兵士達を抑えるために、さだのり達の国の兵士も迎撃に向かった
「…」
今、この近くにさだのりや邪火流はいない
いるのは、本拠地というところで胡坐をかいているだろう生温い兵士達だけだ
「…」
今しかないのだ、あの化け物二人がいないのは
「看守さん」
「なんだよ」
「…俺、腹が減ったんだけどさ、もうそろそろ食事の時間だよな」
「…なんで分かった?」
「体内時計ってあるだろ、同じ生活をしている人間には分かるのさ、そいつは特に囚人が磨かれるものらしい」
「…なるほどな」
あまり感心していないような表情の看守が、食事を取りに行く
「…おい、お隣さん」
「な、なんだよ!?」
隣の牢に入っている兵士が、いきなり声を掛けられて驚いているのは分かった
それには構わずに続ける
「…俺が脱獄したら、まずはアンタを助けるって言ったなぁ」
「…あぁ」
「その約束、守ってやるよ」
「…なに?」
「そっち、ロープかなんかないか?紐みたいなやつだ、天井からぶら下げられそうなの」
「…あるが…」
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