過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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732: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/05(火) 08:21:17.56 ID:z4JXJ9A80
「坊主、いい顔だねぇ、そいつぁこの国の人間にしておくにはもったいないくらいの憎しみってやつでさぁ」

地面に転がった生首を、男が拾う

まるで草むらに入ったサッカーボールを少年が拾い上げるかのような、そんな自然な手つきで

「そしてこいつを殺したのはお前の殺意だぜ、お前の」

「くそっ、敵だ!!!」

半ば錯乱した状態のまま、兵士達は男に銃を向ける

しかし、そんな状況でどうして照準をしっかり定められようか

「遅いねぇ」

弧を描いた鎖鎌の刃が次に、兵士の一人の右腕をさっと切り落とす

「う、うわぁああああああああああああああ!!!!」

溢れる血飛沫に悲鳴を上げ、兵士は倒れこむ

ジョン「あ…」

「坊主、お前言ったな、俺を殺してやると、だがこれが殺しってもんだ」

ジリジリと後ずさりする残り三人の兵士には目もくれず、倒れこんでいる兵士の元へ向かう

「ゲームオーバーだ、コンティニューはあの世でな」

上から兵士に顔を踏みつける、一度、二度、三度、四度

狂ったようなそれは、正確なステップだった

「ははは!!!坊主、お前にこれが出来るのか!?出来ないだろぉ、出来ないよなぁ!!」

「み、みんな逃げろ!!!」

散ろうとする兵士の中から、まずは一人目を選ぶ

不幸なその一人目は、この三人の中で最も速く人生を終えてしまうのだ

「ターゲットロックオンってやつだね」

走り出した男の目には、周りの光景は入ってこない

ただ、獲物の背中だけが視界の中心に陣取っている


(よーし、捕まえた)

射程範囲内

鎖鎌を投げつけ、その脹脛をごっそりと剥ぎ取る

悲鳴と共に鮮血が宙を舞う






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