過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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733: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/05(火) 17:16:59.00 ID:z4JXJ9A80
「ぐあぁぁぁ!!!」

ゴロゴロと転がった後も、その兵士は必死に逃げようともがいている

「楽しいねぇ、実に楽しいやぁ」

刃の片方を、男の脚に突き刺す

地面に深々と刺さった切っ先は、簡単にそこからは抜けない

地面に縫い止められた脚には鋭利な痛みが走っている

「…三人目だ」

グシャリ、という音は脚を砕いた音だ

どうしたら人間如きの脚力でそんな現象を引き起こせるのかは分からない、しかし本当に脚は砕けたのだ

「…どうだ、怖いか?」

「ひっ…」

「いい表情だ、写真に収めて高くで売りたくなるほどになぁ」

踵だったと思われる部分を地面から拾いあげ、男はそれを兵士に見せる

「見ろ、これが踵だ」

「あ…」

「ここがくるぶし、そしてこいつは小指だろうなぁ」

ぱっと手を放すと、それは再び血だまりの中へと落ちていく

「…そして、お前もこの砕かれた脚のようになる」

頭を、上から全力で殴りつける

高らかな笑い声と、頭を砕く音が不協和音を奏でている

とっくの昔に兵士は絶命した、なのに男は殴るのをやめなかった

「はははははははは!!!!粉々じゃあねぇか、あぁ!?兵士さんよぉ、お仲間がこんなことにされたのに、アンタ達は出てこないのかぁ!?」

大声で叫び散らしてから、男は走る

残りは二人、そしてそのうちの一人は物陰から頭を出してこちらを伺っていたのだ






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