過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/06/11(月) 20:24:03.38 ID:44GbrwKs0
「やったか、こいつら…あ?」
兵士の一人が、倒れた二人の元へ駆け寄る
二人の手には、男が渡した腕章の様なものがあった
「おいおい、これ…内の国のもんだろ」
「マジかよ…なんでこんなところにいたんだ?」
「さぁ、もしかして旅行者だったのか?」
「そいつは運がねぇな…このガキ、即死だぜ」
ツンツン、と兵士の一人がジョンの亡骸を足で突く
アイリン「…やめ…て…」
「あ?お、こっちの女はまだ生きてるな」
「背中に当たったんだな、適当にやったから分からなかった」
「いいじゃんか、動けないくせに生きてはいる、どうせそのうちこいつは死ぬんだし」
「そうだな」
兵士達が、アイリンの服に手を掛ける
アイリン「やめ…」
「お前は、どうせこの戦争に巻き込まれて死んだ哀れな一般市民その1ってところになるのさ」
「かわいそうにな、こんな所にいたのが運の尽きだ、おま…」
「そしてこんな所を俺に見せたお前達も運の突きだぁねぇ」
兵士が声に振り帰る…ことは出来なかった
ごとり、とその首が落ちたからだ
「なっ!?」
他の兵士達は驚愕の表情を浮かべる、それもそうだろう、自分達が最近隊長として認めた男が、その兵士の首を撥ねたのだから
「な、何してんだよアンタ!?」
「そいつぁこっちのセリフでさぁ、その二人が腕章着けてるのが見えなかったのか?このボンクラが」
二人目の眉間に鎖鎌の刃を刺す
アイリンは、小さく悲鳴を上げた
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