過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
1- 20
761: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/18(月) 18:36:20.82 ID:ppKeAdpk0
阿修羅「…この状況で、衛生兵が落ち着いて治療なんて出来る訳がねぇ…!!」

阿修羅は剣を構え、舞子から目を逸らす

庄太郎「!!お前、舞子さんを見捨てるつもりか!」

阿修羅「そうだね、俺にはそいつは所詮赤の他人だ!!」

庄太郎「!!てめぇ!!」

「それでいいじゃねぇか、それにここで俺を止めなきゃ、その女だけじゃなくてみーんな死ぬんだぜ」

阿修羅「…庄太郎、お前はお人よしすぎるんだよ」

顔をしかめながら、阿修羅は恨めしくそれを言う

阿修羅「…くだらないぞ、この憎しみの連鎖の中に、そんな優しい感情を持ち込もうだなんて!!!」

瑠璃「阿修羅さん…」

庄太郎「そんなことはねぇ!!守ろうと思えば、人は誰だって…」

阿修羅「見たか、街が燃えていたのを、閑静な住宅街が燃えていたのを」

剣を握る阿修羅の手は、震えていた

武者震いと言うよりも、それは悲しみからくる震えに似ている

阿修羅「…あそこには、俺の母親が住んでいた」

庄太郎「!!」

阿修羅「…所詮、こんな方法で誰かを守ることなんてできなかったんだ」

「…それで?どうするんだ、阿修羅くーん」

阿修羅「…」


瑠璃「夏美ちゃん、大丈夫…」

夏美「お母さん!!お母さん!!!!」

舞子「…」

舞子の顔から、段々と血の気が無くなっていく

庄太郎「ちくしょう、誰か!!誰でもいい、布を持ってきてくれ!!」

瑠璃「無理よお兄さん…この出血量を…どうしろって言うのよ…」

庄太郎「だ、だからって…」






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
935Res/920.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice