過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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777: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/26(火) 22:33:51.36 ID:COuFse3K0
「言っただろ、お前は、そうやっていい人間であることによって幸せを感じてるんだ」

立膝になった邪火流の真上で、男は嬉しそうに笑う

「…これで、終わりだ」

ジャラララ、と鎖の音を耳にした邪火流、しかし彼は、なぜか笑っているのだ

「…どうした、死の恐怖で頭でもおかしくなっちゃったのか?」

邪火流「…鎖鎌、か…近接での戦闘も、遠距離での戦闘も、可能な…武器だ」

「…!」

邪火流が握ったのは、男の鎖鎌、その鎖の部分

「な、なにを…」

邪火流「鎖鎌は独特な軌道を描く武器だ、弧を描くような軌道によって相手を一斉に薙ぎ払い、そして自分の元へとその刃は帰ってくる…達人ならば、帰ってきた刃で自分を傷つけることはない」

それが遠距離、または中距離ならば、と付け加えた

邪火流「こんな敵の間近で、鎖を振り回して相手の体に刃を突き立てたら…もし、相手が体を捻って避けたら?その弧を描いた刃は、真っ先に自分の喉を掻っ切るだろうな」

「てめぇ!」

邪火流「遅い」

ぐっ、と邪火流がその鎖を下に引っ張る

刃の両方共を握っていた男の体も、それに引っ張られたのだ

「しまっ…」

邪火流「そして、俺はなぜ、こうやって膝を立てているか分かるか」

「!」

加速して下がった男の顔面は、あらかじめ立てられていた邪火流の膝に強く打ちつけられる

「ぐっ…!!」

邪火流「…さっき、お前はおやすみの挨拶を俺にしたな」

のけ反った男の頭を押さえ、もう一度、自分の膝に当てる邪火流

「てめ…」

邪火流「それなら、俺は言わなきゃならない」

立ち上がり、男を遠くへ投げ飛ばしてから、邪火流は唾を吐いた


邪火流「おはよう、クソッタレ」






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