過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/07/05(木) 09:02:10.00 ID:jjXovT8P0
「ほっほぉ!!」
歓喜の咆哮を上げながら、男がクルクルと回る
さだのりの剣を弾き、回りながらまだ壊れていない戦車の中に入り込む
さだのり(…なんだ?逃げるつもりか?)
「さだのり、ここは狭くて戦いにくいだろ、周りの目も気にしなくちゃならねぇや」
戦車の中、メガホンか何かを使っているのか、遮断されたはずの男の声が妙に響く
さだのり「…」
「俺は今から、国境地域に行く、分かるか?この国と、俺の国との国境地域だ」
さだのり「はん、そんなことを信じろって言うのか」
「信じたくないなら構わないぜぇ、その代わりそこに行くまでの民間人はみーなごーろし、だな」
さだのり「…」
「なぁさだのり」
キュルキュル、と戦車のキャタピラが音を立てる
動き出すのだ、と分かってはいるがさだのりには追う体力がない
「俺もお前も、化け物じゃないか、見てみろよ、この門前の前で生きてるのは、俺とお前だけだ、他の兵士は、見張りも、侵略兵も死んでいる」
さだのり「それがどうした」
「お前に、誰かを守るのは向いてないって言ってるんだ」
戦車が動き出す、巨大な壁を突き破り、それはとうとう歩道の方へと走っていく
最後に、男が言った言葉をさだのりは逃さなかった
「待ってるぞ、さだのり」
夏美「お…おじちゃん…」
建物の中に戻ってきたさだのりが、最初に見たのは夏美の怯えた表情だった
さだのり「…夏美、大丈夫か」
夏美「お、お母さんがおじちゃんを呼んで、って」
さだのり「…」
舞子は大けがをしている、今すぐに衛生兵に治療を行ってもらうか、病院へ行かなければ助からない
それを知っているさだのりは、夏美の言葉を聞いて舞子を励ましに向おうと思った
さだのり「…どうした、舞子」
舞子「…さだのり…」
さだのり(…あぁ、怯えてる)
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