過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/07/05(木) 09:10:39.26 ID:jjXovT8P0
舞子「…みんな…死んでるわ…」
さだのり「…そうだな、生き残った連中はラッキー、ってことだ」
邪火流「…さだのり、今日は…今日は、ゆっくり休もう」
さだのり「…ゆっくり、か」
あの男は、街をすでに兵士達が襲撃していると言っていた
もしも、もしもそれが本当なら
さだのり「…ゆっくりしている暇なんて、ないかもしれない」
邪火流「なに?」
さだのり「…偵察兵を街に送ってほしい、あの男は…街に他の兵士が向かっていると言っていた」
邪火流「…それが罠だという可能性は」
さだのり「…罠?だったらここで全員を殺せるほどのあの男は、なぜそうしなかった?」
邪火流「…」
さだのり「…あいつは、人の絶望の表情、悲しみの声、怒りの拳が好きなんだ」
邪火流「…それで」
さだのり「…街中の惨劇を見せて、俺達の心が壊れるのを見てみたいんだ、あいつは」
邪火流「…分かった、偵察兵をよこそう」
近くの兵士に何かを伝えた邪火流が、舞子に再び寄ってくる
邪火流「…さだのり、夏美の方へ行ってくれないか?あいつもかなり参ってる」
さだのり「…あぁ」
夏美は、近くに転がっている兵士の死体を怯えたように見ていた
彼女には、それは非日常の光景なのだ
さだのりが子供の時とは、もう時代が違う
さだのり「…夏美、あまりそういうのを見るな」
夏美「…お、おじちゃん…」
さだのり「…随分と派手にやられたな、俺達のミスだ」
阿修羅「ミスだと?笑わせるな、平和的手段などと言っていたのはお前達だろう」
さだのり「…」
阿修羅「俺はな、この子供を守るのに必死だった、あと瑠璃さんをな」
瑠璃「あ、阿修羅さん…」
阿修羅「分かるか?この二人の命を守るには、他の命のことを考える暇なんてなかったんだ」
さだのり「分かってるさ」
阿修羅「いぃや、分かってないね」
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