過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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786: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/07/06(金) 21:18:05.82 ID:hLO1DPVD0
さだのり「…分かっていないだと?」

阿修羅「…お前、なぜ自分達と敵の命を天秤に掛けなかった?お前だけじゃない、邪火流も、そこの兵士もだ」

周りにいる、生きた兵士全員を睨み付けて、阿修羅が訊ねる

阿修羅「…一体なぜだ、敵は殺すためにいる、守るためにいるわけじゃあない」

邪火流「…俺達は」

阿修羅「平和を作りたいだと?神にでもなったつもりか、あまりつけあがるなよ」

さだのり「…」

阿修羅「…一つ言えることはな、お前達がいくら敵の命を奪わなかったところで、敵はお前達の命なんてゴミクズほどにも思っていないということだ、ここに転がった死体は最高の証明材料じゃないか」

邪火流「てめぇ!!言っていいことと悪いことがあるだろぉが!!」

阿修羅「行っても構わないことと、断じて行うべきではないこともある」

ふざけやがって、と阿修羅が呟く

阿修羅「俺はこんなやり方、最初から反対だった、何が平和だ、平和を経験したこともないくせに理想ばかり掲げやがって」

さだのり「…阿修羅、そういう統率を乱すようなことを言うな」

阿修羅「統率?何のための統率だ?平和か、お前達の大好きな…」

さだのり「それ以上口を開いてみろ、てめぇの首を撥ねるのに俺は躊躇わない」

阿修羅「…死体を片付けたらどうだ?子供が怯えているぞ」

さだのり「…」

夏美「お、おじちゃん…」

さだのり「…夏美、邪火流とどっか静かな場所へ行ってくれ、生き残った兵士もだ!!」

「さ、さだのりさん…」

さだのり「なんだ」

一人の兵士がさだのりの言葉を遮る

「…静かな場所なんてありません、見張りも、廊下の護衛も…皆殺しです」

さだのり「…」

瑠璃「…なんて、容赦ない…」

阿修羅「それが戦争というものさ、新しい憎しみを産ませないためには徹底して敵の根を止めなければならない」

さだのり「…邪火流、俺は街中を偵察してくる、それまで夏美と舞子…瑠璃も守れるか」

邪火流「あぁ」

さだのり「…」

阿修羅の肩をどん、と押してからさだのりは街中へと向かうため、出口を通った

さだのり(…なんてことだ)

冷や汗が流れていたのは、もしかしたら故郷が滅びてしまうからかもしれない、という恐怖からだ





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