過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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814: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/07/09(月) 19:54:32.94 ID:2Pe3/QIB0

「こちら分隊長、どうかしましたか」

『いやぁ、お前達の分隊がまだ国境にたどり着いてないからさぁ、亀にでもなったつもりかって言いたかっただけだけど』

「…」

『それで、お前達は今どこにいるんだよ』

「…我々はまだ、敵国の中心地にいますが」

『あぁ?なーんーでー、そう勝手な行動をするんだよ』

「…目の前に、恰好の敵がおりますので」

『恰好の敵?』

「さだのり、という者ですな…そうそう、総隊長が殺したがっていたあの男ですよ」

『…』

「ふふふ、なんなら声でも聞かせましょうか、もっともそこからでは何もさだのりには出来まい」

『…お前さぁ、さだのり殺してどうするつもりなんだよ』

「この男を殺せば、国王は私を英雄として奉り、そして私は国王に会うことが出来る」

ひひひ、と外道じみた笑みを分隊長が浮かべる

さだのりは、いつか攻撃できる隙がないかと見ていた

「…そこで、国王を殺して私が支配者になるのだ!!お前のような若造に従うのも本当は吐き気がしていた!!はははぁぁ!!さだのりを殺せば、敵の戦力はないも当然だ、貴様がそこにいる間に、私は敵国を落とす!!」

『…ふーん、で』

「…何を余裕ぶった振りを、貴様はそのまま国境地帯で…」

『…ふ』

「ん?」

『はっはっははははははは!!はははははぁ!!!さだのり!!おぉいさだのり、聞こえてるかぁ!?』

さだのり「…」

『聴いたかよぉ、大した演説するご老体じゃあないか、50手前で早くも頭の中に蛆が湧いてやがる!!!』

「貴様ぁあ!!!私を侮辱するなよ、貴様のような男など、すぐに殺してやるからな!!」

『ひはははっはは!!傑作だなぁ、面白い、三流コメディー映画のBGMが欲しいくらいに滑稽だ!!!』

「き…」

『お前…支配者になると言ったな、えぇ?』

なぜだろうか、さだのりにはもう目の前の分隊長は恐ろしく見えない

声だけなのに、あの男のほうが恐ろしく思えるのだ





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