過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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815: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/07/09(月) 20:05:30.09 ID:2Pe3/QIB0
『なら面白いことを教えてやろう、お前は支配者にはなれないよ』

「なんだと!!」

『理由はいくつかあるがねぇ、そうやって自分の野望をペラペラと喋る奴は、すぐに死ぬ』

「く…」

『まぁ聞けよ、そしてもう一つ…支配者、というのは自分の目の届かない所にさえ、力を行き届かせている物だ』

「なに?」

『国王だってそうだ、その国の中でなら、どこにでも権力を持ちだすことが出来る、そうだろ?支配者とはそういうものだ』

さだのり(…なんだ…何を言って…)

『お前には無理だよ、お前は自分の両手の届く範囲しか破壊も、力を見せつけることも出来ないじゃないか』

はははは!!と笑いながら、男の声がさらに一層大きくなる

『なぁぁぁぁさだのりぃ!!!お前は違うな、お前は支配者の素質がある、まぁお前はなるつもりはないだろう、権力なんて興味がないからな、俺だってそうだ!!』

「貴様、知った風な口を利くな!私は支配者になってみせる!!」

『無理だね』

さだのり(…!!あ、あの通信機…なぜ…あんなにサイズが大きい?)

そこでさだのりは気づいた

それまでに、敵の通信機の形は何度か見ていた

しかし、その分隊長が持っている物だけは、少し大きいのだ

さだのり(!!)

雫と、運転手兵士の腕を握り、さだのりは走り出す

分隊長は気づいたようだ、それに驚いたように通信を切ろうとする

『なぜ無理だか教えようか』

その言葉に一瞬戸惑ったのが、もしかしたら間違いだったのではないか

さだのりは逃げた、その通信機から

だが分隊長は、むしろその通信機に耳を近づけた


『お前は、今から支配者に殺されるからだ』

「え?」


ピッピッピ、と規則正しい機械音が流れたのはその時だった、通信機から何かの音がしている

「こ、これは…まさか!!!」

『その通信機さぁ、俺がわざわざ配りなおした物だよな、なぜだか分かるか』

「貴様ぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

『言っただろ、支配者ってのは目の届かないところにも力を行き届かせる、裏切り者は殺す、気に入らない者も』

分隊長が腕を振りかぶった、その通信機を投げようとしたのだ

だが、一瞬遅い

その通信機が、爆発する前に最後の通信が聞こえた


『最後の通信だ、それではアディオス、愚かな分隊長』



爆風は、分隊長と、その近くにいた部下の体を粉微塵に消し飛ばした






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