過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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819: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/07/11(水) 16:12:31.82 ID:8Zi1xcVn0
邪火流「…その子は?」

さだのり「…唯一の生存者だ、他にはいなかった」

邪火流「…そうか」

瑠璃「さだのりさん、お疲れ様です」

タオルを片手に、瑠璃が近づいてくる

さだのり「みんな無事みたいだな…」

肩の血を拭いながら、さだのりが遠くを見つめる

兵士達が何人も、涙を流している

さだのり「…仲間が死んだんだ、無理もないよな」

邪火流「それだけじゃない…家族が死んだ者、恋人が死んだ者、たくさんいるさ」

瑠璃「…」

さだのり「この子の母親もだ、こいつを守ってな」

雫を瑠璃の方へ導いて、さだのりが続ける

さだのり「雫っていう名前らしい、この子だけはどうにか保護できた」

瑠璃「…そう、ですか」

邪火流「…街のほうはどうだった」

さだのり「…」

兵士達が、さだのりの方に注目する

大抵の者が涙を流したのだろう、その目は赤くはれ上がっている

さだのり「…壊滅的だ、人々が暮らしていた痕跡なんて全くない」

夏美「お、おじちゃん…」

さだのり「…」

不安そうな表情の夏美は、邪火流の手を握っている

さだのり「…一つだけ言えることがある、もう…もう、生存者の望みはない、何万という命が奪われたはずだ」

「そ、そんな…」

あちこちでため息が流れる、中には落胆して倒れこんだ兵士もいた

そんな中、たった一人だけゲラゲラと笑い出した者がいた


阿修羅「ははははははは!!こいつは傑作じゃないか!!!!」







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