過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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874: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/08/21(火) 15:14:41.29 ID:SFBL8wPu0
ゴリゴリゴリゴリ、と骨を貫く音がする

さだのり(な…なんだこいつ…!?)

「ははははぁははは!!いい音だぁ!!骨が砕けてるな!?見ろよ、血が溢れてるぞ!!!」

さだのり「て、てめぇ!!」

「ほらほらぁ!!」

阿修羅「さだのり!!何してる、早く反撃しろ!!」

さだのり「!」

あまりの恐怖に飛んでいたさだのりの意識が、ふっと戻ってくる

さだのり「放しやがれ!!」

掌を刃から無理矢理引き抜く

筋肉組織がその先にベットリと着いている光景が非常に不気味だ

さだのり(う…ひ、左手の感覚が無くなってやがる…!!!)

溢れ出す血を見ていると、失血死という言葉が頭の中でちらつく

さだのり「く…貴様!!!」

「んー、いい表情だ…自分が傷つけられるのは、なんだかんだ誰だって嫌なもんだ」

刃についた血液を舐めた男が、顔をしかめる

「お前さぁ、ちょっと鉄分足りなくないか?」

さだのり「…阿修羅…お前、あいつと一人で対等に渡り合えるか?」

阿修羅「出来るわけないだろ、お前が圧されてるんだぞ?」

さだのり「ちぃっ…これだから独り立ちしてねぇガキは…」

阿修羅「てめぇ…ここにきて俺とも対立したいってか!?」

さだのり「誰もそんなこと言ってねぇだろ!!」


「なぁなぁ、いつまでそうやって仲間割れしてるんだよ」


さだのり「!!い、いけねぇ…」

「ふふん…俺はな、今の間にでもお前達を殺すことは出来たんだ」

自分の傷口から血を飛ばして遊びながら、男が笑う

「…なぜそうしなかったか分かるか?面白くないからだよ、後ろから敵を切り殺すなんて面白くはないだろ」

阿修羅(…こいつ、失血が激しいくせに楽しむ余裕はあるのか…!!)

「…とは言っても、さすがに俺も危なくなってきてるんだよ、頭の端っこでちょっとずつ風景が揺れてやがるし」

さだのり「…血が出過ぎてるんじゃねぇのか?さっさと止血しないとまずいぞ、おい」

「そんなのお前達を殺してからでもいいしさぁ」

男は、ゆっくりとさだのりに向って歩き出す

さだのり「…」

「それに」



「別にこのまま死んでもいいだろ」





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