過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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◆G2uuPnv9Q.
[sage saga]
2012/08/23(木) 10:22:50.80 ID:MHBcUoks0
さだのり「・・・なんて」
「死ねぇぇ!」
苦し紛れ、男は兵士の遺体からあらかじめ引き抜いていた拳銃を取り出し、さだのりに向けた
さだのり「なんて幸せだったんだ、俺は」
血飛沫が吹き上がった
男はかっ、と目を見開く
ないのだ、手の平の中に拳銃が
いや、そもそも
「お・・・俺の腕がないぃぃぃぃ!」
さだのり「・・・」
さだのりの剣の速度は、正に目にも留まらなかった
見えなかった、百戦錬磨を自負していた男の目にも
阿修羅(さ・・・さだのりは、あんな男より強かった!たださだのりは、心のどこかでセーブしていただけなんだ!)
さだのり「・・・お終いだ、お前にはもう何も出来ない」
「あぁ・・・ちくしょう、俺の右腕はどこ行った!?ちくしょう、動けよ!」
さだのり「・・・見苦しいな・・・お前が今まで殺した人々の苦しみに比べたら・・・」
「苦しみだと!?この俺が殺される恐怖に苦しんでるように見えるか!?」
さだのり「・・・」
「いぃぃや!違うねぇ!お前ともう戦えなくなるのだけが怖い!てめぇの顔に傷をつけ、脳みそを取り出し!悪趣味な音楽をかけながら、それを一つ一つのパーツに分解して棚に並べてやれないのが!」
さだのり「・・・死よりも戦えないことが怖い、か・・・馬鹿なヤツだ」
呆れた、とさだのりは小さく呟く
さだのり「お前には守りたいヤツがいなかった、一緒に歩んだヤツもいなかった、俺にはいた」
「なぁ・・・っ」
さだのり「それが俺とお前の違いだ、お前なんかと俺を一緒にすんなよ」
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