過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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885: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/08/23(木) 10:59:53.53 ID:MHBcUoks0

阿修羅「…あ…あ…」

意識を取り戻した阿修羅は、炎に包まれた周りの風景を見て、安堵の声を上げた

生きていた、自分達は勝ったのだ

だがしかし、今は立ち上がるので精いっぱいだ

あの男は死んだのか?

阿修羅「う…」

左手の甲に、大きな穴が開いている

瓦礫か何かが貫いたのだろう、感覚が戻ってきていないだけマシなのかもしれない

阿修羅「…あぁ…ちくしょう、もう…動きたくねぇな…」

笑いながらそう言った、しかしそれは嘘だ

出来れば動いて、他の国で静かに新たな生活を始めたかった

阿修羅(…俺みたいな人間が…?)

新たな生活を送って、それでどうするのかは分からなかった

阿修羅「…俺は…」



「阿修羅」


阿修羅「…!」

驚いてクルリ、と後ろを振り返る

しかし誰もいない、その声だけは知っている

阿修羅「さだのり、生きていたのか!?」


さだのり「…なんとか」


阿修羅「どこだ、どこにいる?早く帰ろう、舞子さんや邪火流が喜ぶぞ」


さだのり「…約束を…果たそうぜ…」


阿修羅「や、約束…!?お前、本気で言っているのか!?今帰れば、お前は幸せな人生をもう一度始められる!!」


さだのり「…この国に…俺やお前みたいな、好戦的な人間はいたらいけないんだ…」


阿修羅「何を…見てみろ、俺は左手が使えない!!お前だって左腕を失った、それでどうやって戦うんだ!?」


さだのり「…約束を果たそう、阿修羅」


阿修羅「さだのり…いい加減に…!!!」


声のした方向が分かった、聴覚の感覚が戻ってきたから

振り返った阿修羅は、そこで目を見開いた

さだのりがそこにはいたのだ、が


阿修羅「お、お前…右腕はどうした…?」





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