過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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914: ◆G2uuPnv9Q.[sage  saga]
2012/10/23(火) 14:08:39.34 ID:h0ZioR+m0



さだのり「いいかお前らー、怪我しないようにキャッチボールしろよ」

「はーい!!」

夏美「おじちゃんはしないの?」

さだのり「ほらあれだ、俺の剛速球は世界を変えてしまうから危ないんだ」

夏美「めんどくさいんだね…」

さだのり「そうじゃねぇけどさ、子供相手だと手加減が難しいだろ」

夏美「そうだね…ん?」

夏美がちらり、とある場所を見た

そこでは、二人の男子生徒がボールを取り合っていたのだ

夏美「こらこら!!!仲良くしなさい!」

「やだ!!こいつ、俺が先にボール持ってたのに取り上げようとしたんだよ、先生!!」

「嘘つくなよ!!俺のほうが先だったし!!!」

「俺だった!!!」

「俺!!!!」

夏美「ちょ、ちょっと…」

さだのり「…おいおい、お前らそんなことで喧嘩するなよな」

「だって先生!!!俺のほうが先だったんだ!!!」

さだのり「どっちも先を主張してるってのがおかしいって気づけよ…子供だねぇ」

「俺が先だった!!!」

さだのり「分かった分かった、だったら俺にボール貸せよ」

「な、なんで先生に渡さなきゃいけないの?」

さだのり「…いいから」

「うぅ…」

男子生徒は、さだのりにボールを渡した

さだのり「…いいか、キャッチボールってのは別に一人でするもんじゃねぇんだ、二人でも出来るしそれ以上だって、輪になって出来るもんだ」

さだのり「ただな、いいか、ただな!!相手がいなければキャッチボールなんて出来ないんだよ」

さだのり「…お前らのどっちが先に取ったのか、なんてどうでもいいじゃないか、二人でキャッチボールしてたほうが楽しいし、有意義な時間が過ごせるってもんだ」

「…うん」

さだのり「…そうやってお互いを憎んで奪い合うほど、こいつはお高くて大切なもんじゃあねぇだろ」

「うん…」

さだのり「ほれ、向こうで怪我しないように遊んできな」ポンッ

「!!あ、ありがとう、先生!!!」

さだのり「あぁ」

夏美「…おじちゃん…」







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