過去ログ - キョン「全世界をひっくり返しても必ずお前を取り戻す」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/12(火) 20:14:53.59 ID:XTkHCf7H0
「それで? 一体お前は何が言いたい?」

「いえ、ご自分の言動にお気付きでないのならばそれはそれで結構ですよ。……友達が欲しい、と思われるようになったのは良い兆候ですね」

それはハルヒの話で間違いないだろう。どうやら耳敏くコイツにもハルヒの独り言は聞こえていたらしい。ハルヒの監視が超能力少年における高校生活最大の目的であるのだからして、ハルヒの一言一句を聞き逃してなるものかと、そういう職務に忠実な心根が聴力にも作用しているのかも知れない。

……単なる集中力の問題か。

「中学の頃には考えられませんでしたよ。羨望などといった感情は彼女には無縁でしたから。彼女……涼宮さんはただ孤高を望み、またそうでなければならないと自分に言い聞かせていた節が有りました」

そりゃアレだ。思春期特有の恥ずかっしーい思い込みだな。かくいう俺にも覚えが無い事も無い。お前だって有るだろ。自分は他人とは違う。自分は群れの中に埋没したりはしない。埋没したフリをしているだけだ、みたいなさ。

いつかハルヒから聞いた野球場の思い出話をなんとなく思い出してしまう。触れるもの皆傷付けるガラスの十代、って中学時代だったんだろうなってのは容易に想像が付いた。そも高校入学当時のアイツはそんな感じを引き摺っていた。



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