過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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13:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/08(金) 21:18:38.97 ID:M0U/e/FAO
〜10〜

少年A「お前は……僕に殺されなくちゃダメなんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

御坂「!?」

麦野「?!」

その時、御坂の超電磁砲(レールガン)が微弱な生体電流を感知し、空間把握により絶叫の出どころを見つけ出した。
距離およそ30メートル前後の位置、駐輪場の近くの物陰から……ボウガンを手にした少年が――

御坂「(マズい!)

その射線の割り出しを御坂は即座に演算し突き止める。
それは大樹のすぐ側で携帯電話をいじくっていた……幼い外国人と思しき少女!
それも少女は絶叫にこそ気づいたが、その標的が自分であると夢にも思っておらず――

ドンッ!!

裂帛の勢いで空気を切り裂き、音を置き去りにするような速力で放たれる金属矢。
それも電動補助式のボウガン以外にも、念動力の後押しを受けて飛来する。
人混みの中に放つという異常性にあって、その磨き抜かれた殺意が放たれ――

麦野「ちっ!」

る直前!いち早く反応していた麦野が飛び出し

フレメア「きゃっ!?」

麦野「っ!」

かざす左手から円弧を描いて展開される光球の防盾と共に少女の前に割って入り、右手で少女を突き飛ばして飛来する金属矢を

ボシュッボシュッボシュッ!

連射式なのか、三本の矢が次々と光の楯に吸い込まれ、熔解し、消し炭となってその残骸が秋風に乗って消え失せる!
対する突き飛ばされ尻餅をついた少女が唖然とする中

麦野「走れ!」

フレメア「!?」

麦野「御坂ぁっ!!」

御坂「わかってるっ……つーの!!」

少女に背を向けて叫ぶ麦野、そのすぐ側で駆け出した御坂が――

御坂「もったいないけど……!」

轟ッッ!!

電磁力で引き上げ、放り出し投げつけるは――先程麦野から渡された未開封の缶コーヒー。
コインを取り出す間もなく、手近なそれを砲弾代わりに打ち出される――レールガン!!

御坂「おごるわよ!!」

ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

少年A「わあああああ!?」

ボンッッッ!と少年のボウガンのみを狙った最小限の威力で放たれた缶コーヒーの砲弾。
窓ガラスをぶち破るようにその凶器を真っ向から粉砕し、破裂した缶から飛び散るコーヒーが顔にかかって――


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