過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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135:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/17(日) 21:14:46.69 ID:3guX2yCAO
〜7〜

御坂「Pさんでしゅ!ハチミツと著作権が大好きでしゅ!ぷぷぷ……」

ぬいぐるみと言うと以前会敵した『アイテム』の面々の一人のサバ缶女や、実験関係の書類を隠していたスカーフェイスのぬいぐるみを思い出すが――
御坂とて麦野を馬鹿に出来ない程度にこういうものが好きだった。
ゲコ太から始まるキャラクターものに限らず、可愛いものは可愛いのだ。

御坂「……ねえー。あんたのご主人様ってイイヤツ?ワルいヤツ?」

裏声「ワルいヤツでしゅ!ワルいヤツでしゅ!」

御坂「そうよねー……高慢ちきだし、鼻っ柱強いし、いっつも上から目線の見下し口調だし」

裏声「性格ワルいヤツでしゅ!根性ワルいヤツでしゅ!ついでに意地ワルいヤツでしゅ!」

御坂「あんたも苦労するわねー……」

御坂は考える。上条は麦野のどこを好きになり何を愛しているのか。
それはあの冷たくも美しい顔立ちなのか?それともあのプロポーションなのか?
性格はあえて除外した。何故なら把握出来ないからだ。

卑猥な罵倒を人目もはばからず張り上げるかと思えば、先程のロシアンティーの時に見たようにカップの取っ手に指を通さない程度に品というものを知っている。
家庭的な料理を鮮やかな手並みで作る傍ら、容赦も躊躇も微塵もない暴力を振るう事を厭わない面もある。
上条の頬にキスするシーンを見られてテンパるかと思えば、同じ墓に入る事を決めたような表情もする。

御坂「……さっ、さっき……アイツの頬に……ちゅ、チューな・ん・て・し・て・え〜〜!!」

と思い返せばキッチンでのキスの光景に歯噛みせずにはいられなくなる。
8月27日の遭遇戦の際は思いっきり当てこすりのキスだったから良くないが良かった。
逆にああいうナチュラルなイチャつかれ方の方が腹が立つのだ。そこで……

御坂「た、確か……左のほっぺ……だったわよね」スッ……

おい

御坂「な……なによ……あれくらい、あれくらいなんて事ないわよ!」ググッ……

おいクソ御坂

御坂「こ、こうやって……振り返った時に……当たるみたいに〜〜……」グググ……

私のクマにゲロ臭い口でキスすんな!おい!!

御坂「ん〜〜」チュ〜〜

御坂ァァァァァァ!!!

御坂「!?」

――そこに、まだ中身が残っているムサシノ牛乳のプラスチック瓶をブシュウッ!と握り潰して仁王立ちしている――

麦野「……なにしてるのかにゃーん?」

人の形をした鬼がいた。


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