過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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134:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/07/17(日) 21:11:39.61 ID:3guX2yCAO
〜6〜

御坂「……アイツの部屋と、同じ匂いがする……」

当然、麦野が通い妻している上条の部屋の匂いと多少似通っていても不思議はない。
御坂は手渡されたソルティライムと一緒にその苦い思いを飲み込んだ。
今日とて満足に話も出来なかった。お食事会は楽しいものだったがなにぶん人が多かったし、何より麦野が絶えず傍らにいた。
千載一遇の好機なれど、千丈の堤に蟻穴を開ける事すらかなわない。

御坂「アイツもやっぱりこの部屋に来るのかな?」

キュッとソルティライムのボトルキャップと共に御坂は己の落ちそうな気分を締め直す。
当たり前と言えば当たり前だ。認めたくない現実とは裏を返せば変えられない事実。
御坂とてわかっている。二人は恋仲なのだ。それもただ単に砂糖と蜂蜜と煉乳を纏めて垂らしたような間柄などでは決してない事も。

御坂「(……アイツもこのベッドであの女と寝たのかな……ってダメダメ!ダメダメダメダメそんな事考えちゃ!!)」

バスンバスンと罪無き布団を撲殺しながら御坂は溶鉱炉のように赤くした顔をイヤイヤしつつ悶絶していた。
先程の軽いベッドシーンを見たためかイヤでも頭をよぎる想像。
御坂とて男女の付き合いを知らないほど純粋培養のお嬢様育ちではないが深く深く知るほどでもない。

御坂「(くっ……考えれば考えるほど死にたくなるけど……あっ、愛があれば……そ、そういう事もあるわよ……ね?)」

少なくとも愛の延長上にある行為と捉えているが、その着地点そのものが麦野のファールラインとの間に大きなズレがあるのだ。
麦野のそれは御坂の考えているような優しくて美しい愛情の発露などでは決してない。
もちろんない訳ではないがもっともっと女としてドロドロしている。

御坂「(……ま、まだ中学生だもん私……)ん?何これ」ゴロゴロ

と――その煮えたぎるドス黒いマグマのような麦野のベッドにあって転がる御坂の膝小僧に当たったもの……
それは、汚くはないがずいぶんくたびれたクマのぬいぐるみであった。
それもシャケよりラベンダー畑のハチミツが好きそうな可愛らしい茶色いクマ。

御坂「ふふふ……なんだ、可愛らしいところあるんじゃない第四位。くくくっ……年と顔の割にねー」

思わずぬいぐるみを持ち上げ、高い高いする。幼子がそうするように




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