過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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349:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/08/02(火) 21:42:54.62 ID:lrjKmZUAO
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白井「ぐぬぬぬぬぬ……お姉様、どなたとお電話なさっておられますのぉ……まさかあの類人猿!!?それとも第四位??!」

初春「白井さーん。窓に脂ついちゃいますよー?」

佐天「ん〜〜でもあんまり良さそうな雰囲気じゃないっぽいね。なんか喧嘩腰みたい……やっぱり話し相手は麦野さん!!?」

と、御坂が母からのなだめすかしての硬軟織り交ぜた説得を打ち切り憮然としている様子を見やりながら――
各々思い思いに、もとい口々めいめい好き勝手に囃し立てるは鼎談の三人である。
わりと聡く状況の把握と観察と分析に務める初春は御坂の様子を見てとり、あまり景気の良い話ではないなとあたりをつけて静観していた。しかしその一方で

白井「ありえませんのォォォォォ!!お姉様から歩み寄ったらしい事は明々白々!しかし!しかし!そこに特別な何かなどありえませんのあってはなりませんのォォォォォ!!」

佐天「やだなー白井さん。嫉妬ですか?ジェラシーですかー?でも考えてみればなんかドラマチックですよねえ好きになった男の子の彼女惹かれちゃうとか!初春はどう!?」

初春「あははは(佐天さん腐ってますねー)」

燃え上がる嫉妬の炎を囲んで疑念と疑惑が手と手繋いでオクラホマミキサーを踊らせるは白井。
それに合いの手を入れて茶化すは佐天、初春はそんな二人を渇いた笑顔で見比べながらジュースに口をつける。
ゴールデンキウイの酸味以外の酸っぱいものが込み上げて来そうだと。

白井「そんなはずございませんの。あの二人はもはや犬猿の仲などと言う生易しいものではございませんのよ?ほとんど天敵同士ですの」

佐天「いやいや白井さん王道じゃないですかこういうの。今までライバルだった相手が向けて来る意外に優しい笑顔とか、どうしようもなく傷ついて壊れそうに脆い素顔とか見ちゃうと“あれ?この人本当はもしかして”みたいになりません?」

白井「わたくしにそういう属性はございませんの!」

佐天「いやー白井さんって物凄く情に厚くて懐深そうですから、例えライバルでもその相手が雨に打たれながら涙を流してるようなシーンだったりするとつい傘差し出しちゃうとか似合いそうですって」

腐ってやがる、遅過ぎたんだと初春が呆れながらそんな二人から再び視線を御坂に移す。すると

初春「――あれは!?」

その時、初春の外を見つめた眦が見開きの形で固まった。




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