過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/08/02(火) 21:43:22.64 ID:lrjKmZUAO
〜28〜
上条「麦野!」
麦野「ん?」
と、麦野が免税店内にあるウブロの腕時計を見つめていると――
その背中に上条の声がかけられ、肩越しに振り返る。
一度離れてからおよそ十分足らずである事が目だけつけた腕時計の文字盤が指し示していた。
麦野「見つかった?」
上条「ああ!お前だけのもん、見つけたぜ!!」
麦野「(ネックレスあたりかにゃーん?)」
上条「じゃあついて来てくれるか?ちょっとばかしお前にいてもらわないといけないから」
そこで麦野も上条に導かれるまま他の買い物客の行き来の合間を縫って進む。
ズンズン進む上条の背に、少なくともぬいぐるみなどと言ったあからさまにハズレのそれを選ばなかった事は評価出来た。
かと言って食器やマグカップのような日用品といったものも今の気分ではない。
そんな期待と不安が綯い交ぜとなった胸を膨らませながら歩を進めたその先には――
麦野「硝子工房……??」
そこは様々なグラスなどが並び、妖しい虹色が艶めかしく煌びやかに輝くゴブレットまであった。
さらに進むとこちらは展示用なのか、ガラスで作られたグランドピアノやアルモニカ、ヴァイオリンなどもある。
様々な光を浴び、人の衣服の色に合わせて文字通り万通りもある万華鏡の森がそこには広がっている。
麦野「……あんたにはしちゃセンスは悪くないかな」
上条「すいません!こっちの娘になんですけど」
職人「はいはい。そちらのお嬢さんかね?」
麦野「!」
すると工房の更に奥……店売りの店員らとは一目で違う老人が目を細めて麦野を見やった。
同時に紹介するような形となった上条がやや照れ臭そうに鼻の頭を掻いてはにかんだ。
麦野も訳もなくついつられて会釈してしまう。一体何が始まると言うのか
職人「なるほど、彼女が君にとってのシンデレラか」
上条「あー……うん、まあ。そうなるな」
麦野「???」
上条「麦野」
そこで上条が麦野に向き直った。煌びやかな星屑を散りばめたようなこの硝子の迷宮のような場所で。
切り出すのも恥ずかしそうに少し赤らめた顔を俯いた顔を……やがてきっぱりと上げ、そして言い放った。
上条「お前、足のサイズいくつだ」
麦野「はあ!!?」
上条「靴だよ靴!!ガラスの靴作ってもらうんだよ!!」
麦野「!!?」
プロポーズでも申し出るような真剣さで
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