過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/08/07(日) 21:17:02.29 ID:UIeiMW9AO
〜12〜
御坂「なっ……」
食蜂「どうしていきなり怒ったりするのぉ?私のフリートーク力で貴女と仲良くおしゃべりして、甘いお菓子いっぱい食べて、日が沈むまで一緒に遊びたかったのになぁ……?」
純粋無垢、天衣無縫と言った様子は入店当初から食蜂はなんら変わっていないのだ。
あれだけの裂帛の怒りをぶつけられ、殺気立った一触即発の空気すら――
食蜂にとっては楽しいティータイム、優雅なコーヒーブレイクだったのだ。
つまり――御坂は『敵』としてさえ見做されていないのだ。
『戦うに値する相手』とさえ認識されていなかったのだ。
御坂「(この女……!)」
初めて御坂の額から冷たい汗が流れる。女王の度量や人間としての器量以前の問題だ。
食蜂操祈には『底がない』のだ。それに対して御坂は震えそうになる。
人格破綻者、社会不適合者の集団であるレベル5の中ですら異質な感性。
食蜂「あーあー……私の魅力をもってしても第四位には勝てないのねぇ……足だって私の方が細いしぃ、胸も私の方が大きくてぇ、背も高くて若いのになぁ?寂しいなぁ……寂しいよぅ」
心理掌握(メンタルアウト)と言う人間の感情の奔流、坩堝、荒波を読み取る能力。
当人でさえ直視を避け持て余す『心の闇』を長年に渡って触れ続けた結果こうなったのか……
或いは生まれつき底が抜けている異形の精神だからこそこの能力が発現したのかは御坂にもわからない。
食蜂「んもー……じゃあ、ここでバイバイ?」
御坂「……そうよ。しばらくあんたの顔は見たくない」
食蜂「そう……じゃあ私まだダークチョコレートデカダンス食べたいから、ここで見送るねぇ?」
御坂は全身から一気に力が抜けるのを感じる。恐らく食蜂は御坂が叫んだ声の大きさに吃驚しただけなのだ。
何を言っても、語っても、諭しても、この『椅子の子供』……
お菓子とぬいぐるみとおもちゃに囲まれた子供の女王様には何一つ響かないだろう。
御坂「……出ましょう、みんな」
佐天「は、はい……」
レベル5にもし心的要素を当てはめるとすれば――
一方通行が『孤独』、垣根が『絶望』、御坂が『正義』、麦野が『狂気』、削板が『根性』……
差し詰め食蜂は『無垢』という冠が与えられるかも知れない。
食蜂「またねぇ?私の可愛い可愛い後輩(みこと)」
レベル5第五位食蜂操祈……彼女もまた学園都市の生み出した天才(かいぶつ)なのだから
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