過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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384:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/08/07(日) 21:19:24.91 ID:UIeiMW9AO
〜13〜

佐天「……なんか、スゴい人でしたね」

初春「常盤台の女王……って言われる理由が少しわかったような気がします」

白井「……お姉様、大丈夫ですの?」

御坂「うん……私は平気。ごめんねみんな。スゴく怖くてイヤな思いさせちゃったね」

ファミレスから出た後、御坂は麦野から貸し与えられたクリームホワイトのコートを小脇に抱えながら繁華街を歩いていた。
流石に肝を冷やした佐天も強風に靡く黒髪を押さえながら何とか一息ついたようで……
気弱そうに見えて実は芯の強い初春がそんな佐天の背中をさする。
白井もまた常盤台にいるため多少の耐性があるため平気だが……
友人らに不愉快な思いをさせ、また自らも被害を被った御坂の表情はやや疲れていた。

御坂「――と、まあ……これでわかった佐天さん?序列は私の方が二つ上だけど、ああいう苦手なタイプも少なからずいるのよ」

佐天「あっ、いや、そんなんじゃ……」

白井「いえ――あの女王に面と向かって天下御免を切れるのはお姉様にしか出来ませんの」

御坂「啖呵切っただけよ。実際、相手にすらされてなかったって言うのはちょっとショックだったわ。変な言い方だけど――格が違う。能力以外の部分でね」

麦野のような抜き身の刃を思わせる狂気の女王とは全く異なる次元に位置する怪物。
誰も食蜂が全力で戦った所など見た事はないが――断言出来る。
あの女王がもし戦うとすれば、蟻の巣穴に水を流し込むようなそれだろう。
殊更レベル5という言葉を使ったのは、せいぜい警戒心を解かなかった白井に対する――
『私の方がスゴいもん!だからその子より私とお話しようよ!』という子供っぽい自己顕示欲以外の意味など恐らくはない。

御坂「――つくづく、どっかおかしいわねレベル5って」

佐天「あれー?それだと御坂さんもおかしいって事になるんじゃ……」

御坂「わっ、私はフツーよフツー!!第四位や第五位に比べたら全然常識的よ!!」
白井「それはあくまでレベル5の話であって、一般常識的に考えて……」

御坂「私のベッドを変な汁で汚したあんたが言うなァァァァァァ!」

初春「あ、あのー……御坂さん?」

御坂「へ?どうしたの初春さん」

と、それまで言葉少なめだった初春が御坂に並ぶように駆け寄り

初春「あの、さっきのって――」

そして、言った。




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