過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/07/10(日) 12:45:50.27 ID:U58nKrMAO
〜13〜
麦野「穴があったら入りたい……いや、あいつらを穴に埋めて……」ブツブツ
上条「いつまでヘコんでんだよ……」
麦野「私はレベル5だぞ……学園都市第四位だぞ……」ボソボソ
上条「いいじゃねえか。だんだん馴染んで来たっつーか」
麦野「?」
上条「会った頃に比べたら色んな自分、出せるようになって来たって思うけどな。前のお前、もっと頑なだったし」
たおやかな手指で鮭の鱗を削ぎ落とすための包丁を握り、ゴリゴリ……ゾリゾリと皮を剥がして行く行く麦野。
その隣で上条が米をシャカシャカとかき混ぜ、洗い、すすいで行く。
二人だと手狭なキッチンにあって、黒揚羽の髪留めでサイドポニーにまとめられた麦野の髪が猫の尻尾のように揺れる。
麦野「別に。今も昔も私は何も変わったつもりないんだけどね」
上条「いや、そうでもねえぞ?」
上条が炊飯器に洗米を入れ、水を満たし、ターメリックを落とす傍らクイッと顎で指し示す先……そこには
禁書目録「八組目ゲットなんだよ!」
青髪「アカン!この娘ムチャクチャ強いわ!」
雲川「駄目。まだ三組しか上がらないんだけど」
御坂「ちょっとアンタ!イカサマしてるでしょ!?でなきゃ八回連続でなんて」
禁書目録「ふふん、私の完全記憶能力を知っていながら神経衰弱に挑んで来るなんて、身の程知らずにも程があるんだよ!」
料理が出来上がるまでの間トランプ遊びに興じている四人がいた。
目下インデックスの一人勝ちで、二番手は雲川、三番手は青髪、ビリは御坂である。
上条「前ならこうやって家に人上げるとか一緒に飯食うとか、死ぬほど嫌がったろ?でも、今だって飯の準備してくれてる」
麦野「……家主のアンタの手前ね」
鮭にペッパーを刷り込みつつ麦野はボンヤリとした口調で答えた。
そして自身に問い掛ける。自分は変わったのだろうかと、変われたのだろうかと。
しかし――上条がそれを認めても、麦野はその変化がどうしても受け入れられなかった。
麦野「でも、私が変わった云々は悪いけどアンタの買いかぶりよ。ロバが旅に出た所で、馬になって帰って来るわけじゃないんだから」
このあたたかな輪の中にあって、自分一人が暗部上がりの人殺し。
白い羊の群れに黒い山羊が入り込んでしまったような、そんな場違いさ。
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