過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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520:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/08/18(木) 21:09:18.96 ID:GCmG3rJAO
〜11〜

浜面「!!!!!!」

その瞬間、浜面は身体を覆い隠すようにしていたビジネスデスクとコンクリートを跳ね飛ばして飛び上がり――

浜面「があっ!!」

真上に達した跳躍の限界点、発条包帯の引き出せる身体能力の極限点から……
切り崩された天蓋より伸びる四角柱の鉄筋を、空中からのボレーシュートのように高速で魔女へ叩き込む!

麦野「馬鹿の一つ覚えね」

ドウッ!ドドウッ!!と麦野は襲来して来る黒金の毒牙を冷めた眼差しで見上げながら――

麦野「チョロチョロ跳ね回りやがって!!ベンジョコオロギかテメエは!!」

ドンッ!と足元に原子崩しを放ってロケット噴射のように身体を空中に向かって飛び出させる。
四角柱の鉄筋をかざした光の盾で消失させながら、浜面の落下運動が始まった地点から更に上回って――

麦野「死ね!!」

光の盾をかざした左手が浜面に伸びる。触れるもの全てを焼き尽くす防盾はそのまま、有象無象を焼き滅ぼす篝火となる。
だが浜面は突き出された左手を空中で猫ひねりのように身体を回転させてそれをかわし――
魔女の左腕を右足で踏みつけ、そこから魔女の左肩を踏み台にして更に飛び上がる。
駆動鎧並みの超人的な機動力を生み出す発条包帯があるからこそなせる、軽業師のような身こなしで!

浜面「っらあ!!」

魔女の肩口から再び身を踊らせた空中にて浜面は踵落としを見舞う。
ブオン!という人間の身体能力を凌駕した横殴りの音を振るいながら叩き込む変則胴回し蹴りが、魔女の左肩を捉え――

麦野「っ!!」

が、魔女もまた光の楯を再び原子崩しに変えて放ち、空中で逆噴射するように無理矢理体勢をねじ曲げて蹴撃を回避した。
そのあまりの反応速度に、浜面の表情が再び凍りつく。

浜面「(嘘だろ!!?)」

文字通り空を切る足、空中で逆さまに揉み合いながら頭から真っ逆様に墜落して行く中浜面は驚愕する。
ありえない。スタント無しのワイヤーアクションも同然の動きの中、並みの身体強化能力者を軽々と超える力を手にした自分を――

麦野「墜ちろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

掴まれる襟首が布地から引きちぎられるような握力で掴まれ、空中からハンドボールのように投げ捨てられる!
密着した状態で能力を使えば我が身さえ焼くとわかっているがために。

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


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