過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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742:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/03(土) 21:31:10.95 ID:G+RwveOAO
〜11〜

上条「……不幸だ……」

一方その頃……上条当麻は冷たい鉄格子の檻の中にて泣き暮らしていた。
そこは世に言う留置場であり、不当に法を犯した者が正当な報いを受ける場である。

上条「上条さんも今まで色んなトラブルに巻き込まれて来たけど、流石に留置場なんて初めてですよ……」

絶対等速「(……ここのメシ、ひじきがちょっととたくあん二枚しか出ねえんだよなあ)」

上条「尻の穴に指突っ込まれるなんて……もう男として終わった気がする」

絶対等速「(味噌汁ついてくるだけマシか)」

上条「もう沈利の顔が真っ直ぐ見れねえー!!」

絶対等速「(卵くらい欲しいよなあ……)」

服部「お前初めてかここは?力抜けよ」

雑居房の片隅にて流した涙で『の』の字を書いて打ち拉がれる上条に服部半蔵が声をかけ、絶対等速は留置場の食事に思いを馳せていた。
そして呆れたような半蔵の声に、踏みつけられた豚まんのように顔を腫らした上条が振り向く。

上条「ははっ……まあそんなところです」

絶対等速「俺もそうさ。最近じゃ捕まった時の事考えて悪さする前に風呂入るようにしてる……あんたら何やったんだ?」

上条「……ケンカ」

服部「ATM強盗。急ぎで金が要ったんだが焦り過ぎてな」

絶対等速「そうか。俺も昔強盗やって風紀委員にぶち込まれた。世知辛いぜ」

上条は断崖大学データベースセンターの件で、半蔵は結標に破壊された隠し金や活動資金を取り返すために浜面抜きで事を起こして捕まった。
当の絶対等速はというと――昨日より八九年式モデルのブースタ(オーナー:垣根帝督)を窃盗した疑いで縄についている。

上条「顔写真撮られたり指紋取られたり尻の穴検査されたり……もうダメかも知れねえ」

絶対等速「そんなもんどうって事ねえよ。“無能力者狩り”の連中なんて手足どころか命まで持ってかれてんだ。生きてるだけ儲けさ」

服部「ああ……」

更に彼等ら以外にも……無能力者狩りに加わっていた能力者達まで続々と自首ないし連行されて来ているのだ。
その事に対し半蔵はやや皮肉な面持ちで疲れた溜め息を吐き出した。何故あと一日早くこうならなかったのかと。


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