過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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作者
◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/25(日) 15:24:42.11 ID:LC5MmfkAO
〜15〜
浜面「俺の銃を防いだ時の…!」
学園都市上空で相見える死の天使達の闘争。絹旗を担ぐ浜面はその現象に見覚えがあった。
0次元の極点。木原数多が提唱し構築していた空間理論。
それはこの世界においてn次元の物体を切断すると、断面はn−1次元になり……3次元ならば2次元、2次元なら1次元。
ならば1次元を切断すると0次元になるはず、という理論を基礎とし――
麦野は既にその『切断方法』に不可欠な『量子論を無視して電子を曖昧なまま操る』刃を持っている。
絹旗「麦野……!」
抱えられた絹旗が天空で激突する二人を歯噛みしながら見上げる。
0次元の極点は理論上ならば銀河の果てにある物質まで手中に収め、また銀河の果てまで飛ばす事も出来る。
そんな想像を絶する領域にまで上り詰めた麦野が――
フレンダ「……麦野が」
浜面「!?」
フレンダ「あの麦野が私達に“手を貸して”だなんて……結局初めて聞いた訳よ」
仲間だった頃ですら『手伝え』と命令する事はあっても……
『手を貸して』などと言ったのはフレンダが知る限り初めての事だった。
フレンダ「――みんな」
だから――
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