過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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949:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/25(日) 16:15:27.17 ID:LC5MmfkAO
〜48〜

時は僅かに遡る――

少年A「殺してやる……」

少年b〜z「「「ほ、本当にやるのか?街中だぞ?」」」

少年A「五月蠅い黙ってろよ!」

少年b〜z「「「………………」」」

少年A「あの茶髪の女のせいで僕は捕まったんだ!オマエらだってあの髪の白いヤツのせいでムショにぶち込まれたんだろうが!!あの二人のせいで僕達の人生は台無しだ!!!」

第十五学区駅前広場にて、ボウガンを携えた少年とその一派が交差点付近よりジリジリと包囲網を狭めながら息を潜ませ牙を研いでいた。
彼等の集団に明確な呼び名はない。強いて言うなれば一年前に一方通行により壊滅に追い込まれた『無能力者狩り』の残党でありる。
彼等の目的は最早無能力者などではなく、自分達を一年間も少年刑務所へブチ込まれる羽目へ追いやった当事者らへの復讐。それのみが彼等を突き動かしていた。

少年A「思い出せよ!オマエらずっと待ってたんだろ!?僅かなたくあんとひじきを奪い合わなくても済む、あの絶対等速とか言う牢名主にイジメられなくても済む、僕達レベル4のエリートが笑って暮らせる生活を!そいつはまだ終わっちゃいねえ!始まってすらいねえ!(ryいい加減始めようぜ!!エリート(僕ら)!!」

少年b〜z「「「………………」」」

少年A「返事しろよ!!」

少年b〜z「「「(オマエが黙ってろって言ったんじゃねえか……)」」」

空回り気味の演説ながらも駅前広場を包囲する無能力者狩りの残党26名の殺意は本物である。
特にフレメアを狙い駒場に殴り飛ばされ、麦野に攻撃を防がれたリーダー格である少年の怨念は根深い。
他の面々も一方通行に仲間を始末され、エリートコースから転落させられ、散々な目に合わされた事に変わりはない。故に――

麦野「ああ第一位。この前送ったHavilandのカップどうだった?」

一方通行「あァ。ありゃァ良いもンだ。豆にばっかりこだわって来たがカップ一つでも味わいが変わって来るもンだなァ」

麦野「私はコーヒー詳しくないけど紅茶も似たようなもんだからね」

少年A「(完全に油断してやがる……ククク馬鹿め!)」

以前の反省を活かして少年が辿り着いた結論は『数の論理』である。
レベル3〜4の能力者が26人いれば負ける訳がないと

少年A「お前達は……僕に殺されなくちゃダメなんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

そう、タカをくくっていた――



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