143:1 ◆BycwRokz6k
2012/04/04(水) 18:05:06.22 ID:Pr4nfihW0
「なんでだよ」
「だって、ゆきあつは学校いってるよ?ぶんかさいだって」
「文化祭・・・・・・?」
じんたんは急に気の抜けたような表情になって、ほっとしたような声でつぶやいた。
「あー。夏休み中な・・」
「?」
「いや、なんでも・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「じんたんは?」
「いや、俺はそういうのじゃないし・・・」
「ふーん!じんたん学校たのしーい?」
「・・・・・」
「じんたん?」
「い、いや・・・べつに」
「べつにってなにさー!高校って、小学校とちがうんでしょ?ねーねー!なにがちがうの?ともだちは?ごはんは?」
しーん。
じんたんは口を閉じてしまった。
静まり返る部屋。
しばらくの間のあと。
言いづらそうに、じんたんは言った。
「っつーか・・・行ってない」
「いってないって?」
「・・・・・学校にだよ」
「えー!?なんでー!だめだよ!」
しょうげきのこくはく。
ゆさゆさゆさゆさとじんたんを揺さぶるけど、じんたんの苦そうな表情はかわらない。
視線を外して、ばつが悪そうに床を見るじんたん。
「・・・むー」
どうして学校にいかないんだろう?
何か理由があるのかなあ?お勉強難しいとか。給食がおいしくないとか。
(めんまにはわからん!)
「まあめんまはいつだっておやすみだけど!じんたんが学校おやすみなのよりずっとおやすみ!」
「お前・・・それ、慰めてるつもりかよ?」
「・・・・・・えへへー・・・ばれたか」
はあ、とじんたんの溜息。
「・・・へったくそなフォローの仕方」
「じんたんがさせたんでしょー!」
「へいへい」
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