19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/09(土) 00:29:25.78 ID:TEQrmipH0
>>16
!そんな・・・遠慮なんてしなくていいんだのに・・・。ありがとう、がんばる
>>17
良かった…。あまり、あの花SS自体少ないから不安だった
「めんま、泣くなよ」
めんまは答えない。
「・・・俺がいる」
俺の言葉は、めんまのしゃくりあげる声の近くで静かに消える。
どうしようもなくて、めんまの閉じた瞳からもとめどなく溢れる涙を、そっと指先でぬぐった。
静かな空間。
蝉の声と生ぬるい風に、どこか罪悪感を煽らされる。
けれどどうしようもなかった。
もう二度と離れていって欲しくない。
それがどんな我がままだとしても、もうめんまがここに居るのを知ってしまった限りは。
もう二度と離したくない。
・・・あの時は、『離す』だなんてとんでもない、元からとどめる腕も俺のものではなかったけれど。
* * *
俺が部屋に戻ったとき、めんまは寝ていた。
目の周りを赤く腫らしたまま。
指先でめんまの、白銀の綺麗な髪に触れる。
これからどうするか、なんて。
めんまの『お願い』を聞き入れながら、叶えることは避けて、極力俺とずっといっしょに居させたいと思わせるようにして・・・。
これでいいのだろうか。
これで。
良くないかもしれない。でもめんまが消えるのは、めんまが泣くのを目の前で見ることより辛いことなんだ。
携帯のアドレス一覧には、『ぽっぽ』の文字。
一応、あるにはあるが、あまり連絡を取り合ったりはしていない。
『ぽっぽ』宛ての新規メール画面を開くが、結局書くことは何も思い浮かばず、仕方なく保存ボックスに入れておいた。そして俺も寝た。
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