過去ログ - ゆきあつ「め、めんま…?」
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61:1 ◆BycwRokz6k
2011/07/27(水) 20:36:47.80 ID:Xi8bsySR0
いつも遅くてすまんな
ageてくれてありがとう。


このときばかりは聞きたくなかっためんまの声が、すぐそばの階段から聞こえた。

「めんま・・・・・」
めんまは玄関にいる宿海と久川を見て、嬉しそうに顔を輝かせる。
嬉しそうに。・・・嬉しそうに。

「めんま!」
宿海のその声と、俺の動揺とそして、俺と宿海の視線の一致。めんまを見えない久川からしても、めんまが何処にいるのかは分かったようだ。
「お!?おお!?いるのか、めんま?」
「ぽっぽもいるー!」
「めんまあ!おお!おれ!ぽっぽだぞー!」
「ぽっぽ!ぽっぽー!めんまだよー!」
めんまはがっしりと、久川のでかい腰にしがみつく。
「えへへー!2回めだねえ」
「おっ!?こ、これ・・・前にもあったな・・・も、もしかして!」
と、久川は俺と宿海を交互に見た。
「ぽっぽの腰んとこにめんまがしがみついてる」
「う、うっひゃえー!マジかあ!めんま!めんまー!」
「ぽっぽぽっぽおぽーっぽー!」

何も考えられなかった。
どうすればいいのだろう。
もし宿海が、何故俺が皆にめんまのことを言わなかったのかとたずねてきたら?
たずねてこないまでも、それを示唆するようなことをめんまの前で言ったら?

「久しぶりだねえ、こんなにみんなが集まるのー!
あとあなるとつるこもいればぜんいんなのにー」
「そうだな」
「あ、ほらじんたん!ぽっぽも!入って入って!!」
めんまは宿海と久川の腕を引っぱり、何のためらいもなく俺の部屋へ連れて行こうとする。
「め、めんま、どこに行く気だ」
「え?ゆきあつの部屋だよ?いいでしょ?」
「・・・・・」
めんまや、気の知れたやつ以外を入れるのには抵抗があるのだが・・・
特に宿海なんかは入れたくない・・・しかし、どうも俺に拒否権はないらしい。
めんまは元気に先陣を切って、俺の部屋へと2人を連れ込んでしまった。




「・・・つまり、あれだ。
ゆきあつにもー、じんたんにもめんまが見えるんだよな。」
こくりと宿海が頷いた。いやいやながら、めんまの視線を受けて俺も頷く。
「・・・で、俺には見えないと。なんでだよめんまー・・・」
「なんでだろうねえ・・・?」
なんだかんだいいながら、めんまは久川の隣に座っている。
久川へのめんまの返事を、久川は受け取ることはできない。

「んでさ、本題。めんまにもさ、25日っつーか、あさって、きてほしいと思ってさ」
「あさって?ゆきあつ、何かあるの?」
「・・・秘密基地で何かするらしい。ごめんな。言うのが遅れて。明日言おうと思ってさ」
俺は今までに、何度めんまを欺いてきただろう。
嘘が嘘を呼んで、いつか取り返しのつかないことになるかもしれない、ということは、想像したくない。

「皆でさ。なんかはまだ決まってねーけど・・・なんかするんだよ。来るだろ、めんま!」
「・・・みんなも?」
きょとん。
・・・確かに、自分を拒否したと思っていた全員が、その全員で遊ぶ約束をしていた上、拒否していた自分を誘うとは・・・混乱するのも当たり前だろう。
事態をややこしくしたのは俺だがな。

めんまは、意外すぎるほどあっさりと、誘いを承諾した。

「めんまも行くーっ!!」
それを聞いた宿海が、めんまの言葉を久川に伝える。
「めんま行くってさ」
「おお!やった!よーし!めんまは何がやりたい?」
「えー?えーとねー!すいかわり!」
「すいかわりだとさ」
「スイカかー!まー夏だしな!あそこ海じゃなくて山だけど・・・まあ買っとくか!な、めんま!」
「うん!やったあ!」


・・・なんだ、この入り込めない空気は。


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