過去ログ - 蛇足 とあるフラグの天使同盟 弐匹目
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◆3dKAx7itpI
[saga]
2011/07/10(日) 17:46:03.30 ID:00oqU8qyo
結標の即答に土御門と海原は思わずポカンとした表情をしてしまう。
結標も結標で『しまった……』とでも言いたげに掌で口を押さえる始末だ。
暗部としてあるまじき失態。余計な情報をほいほいと口から垂れ流すようでは、
少なくとも結標は諜報部員には向いていないだろう。
「……彼の事情について何か知っているのですか?」
「………………別に。 ただ、昨日ちょっとあいつに出会しただけよ」
土御門と海原の目線に疑念が混じる。当然と言えば当然だが、結標は面倒くさそうに息を吐いた。
別段喋ってしまってもいい情報には分類されるような事だろうが、それでも一応人のプライベートを
軽口で話してしまうという行為に結標は若干の抵抗を覚える。だから、
「何か変わった様子はあったか?」
「何も。 いつも通り、"クソ生意気な態度で接してきてくださったわ"」
嘘は言っていない。実際、結標は第七学区の『隠れ家』で一方通行と会話をした際、
終始ギスギスとした空気を発していたのだから。
だが結標は言わなかった。その隠れ家に、『立体映像のような妙な女』も居た事を。
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