過去ログ - 蛇足　とあるフラグの天使同盟　弐匹目
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484: ◆3dKAx7itpI[saga]
2011/07/26(火) 22:36:52.23 ID:8B/2/MiWo

子供特有の甘ったるい声がフィアンマの耳に飛び込んできた。
声のした方を向く。しかしそこにそれらしい人影は見当たらない。


「あ、ここなのですよー。　ここ、ここ」


訝し気な顔をしながらフィアンマが目線を下に移した。
そこには桃色の髪にくりっとした大きな瞳でこちらを見上げる、やはり子供の姿が。
子供は腕に買い物袋を提げ、ニコニコと微笑みながらフィアンマの顔を凝視している。


「何だ」

「いえ、何だか困っているような様子だったので、ちょっと声をかけてみようかと」

「……子供に解決出来るような問題ではない、………か？」

「む。　んもぅ……初対面の人は大体そうやって先生を子供扱いするのですー。
　先生はこう見えてもれっきとした大人なのですよ？」

「？」


頬をぷっくりと膨らませ、腰に手を当てプンスカと憤っているその姿はどう見ても小学校の低学年なのだが、
その女の子は自分は大人だと言い張る。
その身なりで何を訳の分からん事を……、とフィアンマが口にした時、彼はハッと何かに気がついた。


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