16:LX[saga sage]
2011/07/10(日) 20:14:03.42 ID:fFR+B6no0
「……ありがとうございます。あの子がこんな事を考えているなんて……」
「叱らないで下さいね。叱ったら彼は心を閉ざしてしまいますから。くれぐれも宜しくお願いします。
……今回お越し頂きましたのは、まぁ、ご家庭の事に口を挟むのはどうかとは思いましたが、一応お伝えした方が良いかと思いましてね。
繰り返しますが、彼はクラスの中では人気者です。女子からの受けも良い方です。
低学年の頃はいじめられた事もあったようですが、今では全くそういうことはありません。
私も気をつけてみていますが、そういう傾向は幸いありません。
なので、私もこの作文をみて、ちょっと驚いてしまったくらいでして」
「有り難うございます。ちょっと家で相談してみます」
「母親」が頭を深々と下げる。
「そうですね、そろそろ難しい時期にさしかかりますしね。……そして、実はもう一つありまして」
「はい……」
今度は何だろうか、という少し不安そうな顔で担任の先生を見上げる「母親」に、担任の先生が小声で言う。
「ご家族はあの『学園都市』にいらっしゃるのですよね? であれば、転校されることも一つの手段になりませんか?
……先日、彼が理科の実験で超能力らしき力を使ったこと、もしかしてまだお聞きになっていらっしゃらない?」
「ええっ!!」
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