164:LX[saga sage]
2011/08/28(日) 19:49:44.25 ID:97vRn+lS0
相手に合わせるかのように当麻の声も低くなる。
「いや、今、身障者トイレにいる。一麻と麻美と、あと木山先生が一緒だけれど、他の妹達<シスターズ>はいないぞ?」
「木山先生……? 誰? 知らないわ、ゲコ太じゃないの?」
誰それ? という感じで美琴が答えてくる。
「え? お前のこと木山先生は知ってたぞ? う〜んと、お前にスカート洗ってもらったことがあるって言ってたし。
で、カエル先生は今は緊急オペ中。それで、大脳生理学……だったかな、木山先生に頼んだって」
「あーっ! 思い出した!! あの木山先生!? まさかまた脱いだりしてないわよね?」
一瞬、携帯から漏れた美琴の大声がトイレの中に響いたが、直ぐに元の低い声に戻った。
「アンタ、どっから電話してるの? やたら響いてるんだけど?」
お前の声がでけぇんだよ、と一瞬思ったが、もちろんそんなことは口が裂けても言えない。
「トイレだよ」と素直に答える。「そう、トイレでお前にスカート洗ってもらったって言ってたな」
「ちょっ!!! ……あーっ!! 思い出したわ! 確かにあった! あたし、洗ったわよ! うん、やった、やった!
で、アンタもトイレでまさか……その、洗ってるワケじゃないでしょうね?」
「洗っちゃいねぇけど、お茶けっ飛ばしてスカート脱いだよ、俺らの前で」
「はぁぁぁぁぁぁーっ!!!??? そ、それでアンタ見たの!!!???」
「仕方ないだろ、いきなりだぞ! 止められるかよ、離れてたしさ」
「くぁー、やっぱり『脱ぎ女』やってたのか、あの人……ちょっと待ってよ、もういい歳でしょ?」
「……そうだな」
「アンタまたそれで鼻の下伸ばしてたわけ!? 信じられない……って、そんな話するために電話してきたの?」
「話振ってきたの、お前だろうが……で、あのな、メールの話、あれどういう事なんだよ?」
時間が過ぎて行くことに当麻は気が付き、話を本筋に戻した。肝心な話を聞かねばならないのだ。
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