20:LX[saga sage]
2011/07/10(日) 20:22:45.42 ID:fFR+B6no0
「あー、やっぱそう思う? ……なんかあいつ、最近、露骨に態度が違ってきたなぁってさー、オレとこいつとでさ?」
サトシュンはコントローラを放り出して、おかきをボリボリとほおばりながら同意を示す。
「うん、今もカズだけ見てたもん。オレは眼中にないのかって、ちょっと腹立つな」
メチャが二の矢を放つ。
何言ってるんだ、オレと目があったらミサちゃん、そっぽ向いちゃったんだぞ?
全然わかってないぞ、メチャ?
「まぁなー、カズはもてるもんなー。妹情報だと、お前、お母さんたちからも人気あるって話だし」
なんだそれは。聞いたこと無いぞ、そんな話。
「そうそう。オレの母ちゃんも、クラス写真見て、お前のこと『かわいいわねー』って言ってたな」
やめてくれ。勘弁してくれ。ちっとも嬉しくない。
ぼくは男なんだぞ? 女の子じゃあるまいし、「可愛い」ってなんだよ? キモイよ。
「さ〜て、オレやるわ」
ぼくはコントローラを手に取った。
その瞬間。
ポンという音と共にコントローラーが煙を上げ、ゲーム画面がブツっと消えた。
「え?」
「あーっ!!」
「わっ!?」
「ちょっと、焦げ臭いわよ!! 何やってるの?」
サトシュンのお母さんが部屋に飛び込んで来た。
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