328:LX[saga sage]
2011/10/16(日) 20:14:38.63 ID:dkjB6zLN0
「お前さぁ、いっそ芸能人になれば?」
メチャがとんでもないことを言い出す。
「絶対、おまえなれると思うんだけどなー」
「お前、何考えてるんだよ?」
「いや、お前いろんな女の子と知り合いになれるはずだから、カワイイ子紹介してもらおうって。ウチのクラス、ブスばっかじゃん?」
あ、おまえ、死んだな。
「いててててててて、痛い、痛いよっ!!」
「メチャ、ちょっとこっちにおいで。ないしょのお話、しよ?」
若葉がズリズリとメチャを引きずってゆく。彼女はクラスで一番大柄な女の子で、力もあるんだ。間違いなくケンカしたら負ける。
あ〜ぁ南無阿弥陀仏、だな。
とはいうものの、彼女らの「親衛隊」なるものは、ぼくのまわりを取り囲んでどうこうすると言うわけではなく、むしろ
「抜け駆けを許さないようにお互いに監視しあう、クラス外の女子からの誘惑には団結して断固排除する」
というしろもの、らしい。
ということは、つまり女の子にぼくは見張られてるわけで、非常に不気味だ。
もうコンビニで、週刊誌のえっちなページなんか見れないよ。
スカートめくりなんか、論外だ。
いや、逆に、やってみたら女の子に嫌われて、もうまとわりつかれなくなるかもしれない。どうかな?
……何を考えてるんだろう、ぼく。
ああ、ぼくは、
―――― 不幸だ ―――
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