329:LX[saga sage]
2011/10/16(日) 20:17:14.75 ID:dkjB6zLN0
そして、あの日。
授業が終わった。今週は、ぼくはめんどくさい掃除当番ではない。
「カズ、メチャ、帰ろうぜ?」
サトシュンが誘ってきた。
「ああ」
「オッケー」
「新しいゲーム買ったから、やろうぜ?」
「あ、オレも買った。今度持ってくるわ」
僕らがワイワイ話をしながら下駄箱に来ると、
「お兄ちゃん、帰るんでしょ?」
そこには、ミサちゃんがいた。
「よ」
ぼくは彼女に挨拶した。
あれから少し経ったので、意識はしてるけれど、なんとか普通に(?)挨拶は出来るくらいに戻っていた。
「こんにちは」
彼女は軽く会釈して、明るく返事を返してきた。少し頬が赤い……かな? 気のせいか可愛く見えるような。
やばい、完全に意識しちゃってるよ、オレ……。
「何だよー、おまえら、そういうことか?」
メチャがニヤニヤしながらサトシュンとぼくを見る。
「そういうこった」
サトシュンがあはは、と笑って言う。
「お前もそう言うところはバカ兄貴なんだなー」
メチャが笑う。
なにをこいつら言ってるんだろう? 話についていけない。なんのことだ?
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